ボールをもらう際の一連の動作であるミート。
ディフェンスがまだ準備ができていない時にズレを作る有効な手段であり、ピボットやドリブルからの1対1よりも有利にオフェンスを進められる可能性が高いです。
ミートからの1対1を推奨する理由や、それぞれのミートの使い方を解説します。
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バスケの試合ではボールミートからの1対1をおすすめする3つの理由
1対1を仕掛けるタイミングとして、まず第一に狙いたいのがミートの瞬間。
ピボットからの1対1やドリブルからの1対1が悪いという訳ではありませんが、まずはミートからのアタックを考えるべきです。
その理由は以下の3点です。
ボールミートが有効な理由①:.ボールマンディフェンスの準備が整う前に仕掛けられる
ボールのもらい際はあなたのマークマンの対処が遅れやすいです。
ドリブルを5秒も10秒もついた後に仕掛けるのと、もらい際に大きくミートして急激に仕掛けるのと、どちらが守りにくいかは明白でしょう。
例え身体能力で差がある相手でも、ミートからタイミングよく仕掛ければあっさりと抜き去ることも可能です。
ボールミートが有効な理由②:ヘルプディフェンスの準備が整う前に仕掛けられる
目の前の相手を抜けばそれで得点出来る訳ではありません。
2人目、3人目のヘルプディフェンスまで考えて1対1を仕掛ける必要があるのですが、ドリブルやピボットから仕掛けるよりも、ミートからアタックする方がヘルプディフェンスの準備が遅れやすいです。
パスの展開に伴ってディフェンスはポジションの移動をする必要がありますが、適切なポジションの移動が終わる前に仕掛けることでヘルプディフェンスを難しくします。
ボールミートが有効な理由③:オフェンスのリズムが良くなる
パスの展開に合わせて仕掛けるミートからの1対1位はオフェンスに良いリズムをもたらします。
いくら1対1が強くても、ボールを何秒も止めて仕掛けるような選手がいるとオフェンスが重くなりがちです。
逆にミートからのアタックを優先的に考える選手が集まっていれば、仕掛けるべきタイミングで1対1を狙う、質の高いオフェンスが生み出せるでしょう。
3種類のボールミートと仕掛けるコツ
続いて、3種類のボールミートとのそれぞれのコツについて解説します。
ディフェンスの状況に応じてそれぞれのミートを使い分けられるように、この章の内容をしっかりと理解しておきましょう!
プッシュミート:離れている相手に対して仕掛けるボールミート
離れている相手に対してボールミートと同時に間合いを詰め、一気に抜き去ってしまう動きであるプッシュミート。
一番抜きやすい1対1の仕掛けだと言えます。
パスの展開に対してクローズアウトしてくる相手や、早い速攻やアーリーオフェンスの中でディフェンスの準備が出来ていない時に、プッシュミートから仕掛けるチャンスがあります。
一気に加速出来るので、ディフェンスの立場では非常に守りにくいミートです。
練習方法としてはオフェンス有利のシチュエーションになりますが、クローズアウトからの1対1、ドリブルパンチからの1対1などが分かりやすいでしょう。
まずはオフェンス有利のシチュエーションで感触を掴み、成功体験を得てから実戦の中でどんどん使っていくようにしましょう。
ドライブの時よりもむしろ、もらい際のトラベリングに気をつけたいので、動画で客観的に確認するなどして試合で使えるミートにブラッシュアップしましょう。
フォワードミート:遅れてくる相手をズラすボールミート
ダウンスクリーンをもらってウイングに出る場面などでありがちなミート。
内側の脚で止まり、2歩目の外側の脚を大きく出すことでディフェンスのズレを作ります。
ディフェンスが過剰に反応すれば、ボールを素早くスイングして脚を大きくクロスすればベースライン側にアタックできます。
何も考えずにボールをもらってピボットを踏むよりも、有利に1対1が仕掛けられでしょう。
フォワードミートからのもらい際のアタックを可能な限り狙っていきましょう。
練習方法としてはスタック・ダウンスクリーンからの1対1、ディナイからの1対1や2対2、タテの3対3などの中で自然に仕掛けると良いでしょう。
まずはダミーディフェンスに対して正確に脚を出せるように。
特にストレートにドライブする時にトラベリングしやすいので、ドリブルを早めに付く意識で練習していき、徐々のゲームの中で取り入れていきましょう。
キックミート:前がかりになっている相手を瞬時に抜き去るボールミート
キックミートは相手がディナイを頑張って来た場合、あわててクローズアウトしてきた場合などに使えるミートです。
瞬時に脚を踏み変えるようにして、外足が地面を蹴る反動を使ってリングに真っ直ぐ向かいます。
後ろ向きで行うキックミートもあり、ディフェンスをカウンターで抜き去りたい時には非常に有効です。
他のミートの仕方と同じように、まずはダミーディフェンスに対してゆっくり丁寧に行う。
徐々にスピードを上げていき、トラベリングせずに全力で出来るようになることを目指します。
並行してゲーム形式の中でも行い、例えばディナイからの1対1で相手がカットを狙ってきた時、前に重心がかかり過ぎてる時に使ってみましょう。
ミートから仕掛けるために!ディフェンスとのズレを作る3つの方法
ボールがない状態からすでに1対1は始まっています。
オフボールで相手を出し抜き、有利な状況でボールをもらうためのコツを紹介します。
ポジションの移動を早くする
ボールや人が動くと、ディフェンスはポジションを変えなければいけません。
パスを展開して流れの中で仕掛ける1対1が有効なのは、ディフェンスが準備出来る前に仕掛けられるから。
そのためにポジションの移動を早くすること。
ボールの動き、仲間の動きを読んで、相手から先手を取れるように先読みして動きましょう。
仲間にスクリーンをかけてもらう
1対1と言ってよいのか分かりませんが、スクリーンをかけてもらうことで有利な状況でボールをもらうことが出来るでしょう。
現代のバスケットボールにおいてスクリーンプレイは欠かせない技術です。
オフボールで相手をズラしてミートから仕掛けられるように、仲間の力を有効に使いましょう。
自分がスクリーンをかける
スクリーンの代わり際にディフェンスのズレは生まれやすいです。
スクリーンをかけてもらうだけでなく、自分でスクリーンをかけることも有効な手段で、相手の反応が遅れれば有利にボールをもらうことが出来るでしょう。
特に相手のマークが厳しく、ボールをもらうのが簡単で無い時は、自分自身がスクリーナーになると良いでしょう。
バスケのボールミートについてまとめ
ミートから仕掛けることが出来れば、1対1で優位に立つことが出来ます。
オフェンスのエネルギーを節約することにもなりますので、相手の守り方に応じてミートから1on1を仕掛けましょう。
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