リングを背にした状態でボールを受け、そこから始まるインサイドの1対1。
ポストプレイを仕掛けるタイミングやゴール下を制するためのコツを解説します。
センターの選手やポストプレイヤーはこの記事を参考にして、ゴール下で効率的に得点を重ねましょう。
Contents
NBA選手のポストプレイ動画から1対1を学ぶ
世界最高峰のバスケ選手が集うNBA。体格や身体能力が違いすぎるので、参考にならないと思うかも知れません。
しかし、基本となる技術を非常に高いレベルで習得しているからこそ、NBA選手の動きは実現できるのです。
NBA選手のローポストアタックを分析することは、あなたのポストプレイ上達に大きく役立つはず。
特に参考になりそうな5人の選手の動画を紹介します。
NBA選手のポストプレイ動画から学ぶ①:アキーム・オラジュワン
”ドリームシェイク”と称される美しいポストプレイで、NBAを2回制覇したアキーム・オラジュワン。
ファイナルではあのシャックを圧倒し、ロケッツに優勝をもたらしました。
変幻自在のステップワークとブロック不可能なフェイダウェイ。
オラジュワンのセンタープレイが特にうまいと思うのは、相手を出し抜くシュートフェイクの動き。
歩幅の広さやダンクは真似出来なくても、重心を安定させる事で相手の動きに自由自在に対応出来るステップワークは、非常に参考になるのでは無いでしょうか?
NBA選手のポストプレイ動画から学ぶ②:マイケル・ジョーダン
得点王10回、NBAを6回も制覇したマイケル・ジョーダン。
ガードの選手でありながら、芸術的なポストプレイでの得点も多いマイケル・ジョーダン。
高い跳躍から放たれるフェイダウェイシュートは抜群の決定力を誇りました。
ジョーダンのうまさは、その巧みなステップワーク。
顔や肩で小刻みに刻むフェイクや、フェイダウェイと見せかけてゴール下にアタックする技術は、非常にお手本になるのでは無いでしょうか。
野球挑戦後のジョーダンの方がポストプレイが多くなっており、身体能力の低下に併せてプレイスタイルを変えるジョーダンのクレバーさを垣間見ることが出来ます。
抜群の身体能力でダブルクラッチを連発していた若手時代と比べて、巧みな技術が光るベテラン時代。
40歳近くなっても得点を重ねる、ウィザーズ時代のジョーダンもたまらなく格好良いと思います。
NBA選手のポストプレイ動画から学ぶ③:レブロン・ジェームズ
現役最強のNBA選手であるレブロン。
ドリブルからのアタックも強力ですが、強靭な肉体を活かしたポストプレイも得意です。
スコアが止まったときなどは積極的にポストアップして、ゴール下での得点を狙う傾向にあります。
力強いパワードリブルから、繊細なフローター、ブロック不可能なフェイダウェイなどフィニッシュのバリエーションも豊富。
押し込んでゴール下に持ち込むパターンが多いような気がしますが、他のディフェンスが寄ってくれば正確なパスをさばけるので、周りのシューター陣が気持ちよく外のシュートを打ててしまいます。
2017年現在では全く身体能力の低下が見えないレブロン。
ジョーダンのようにプレイスタイルを変えることはあるのか気になるところですが、しばらくレブロン無双は続きそうな予感です。
NBA選手のポストプレイ動画から学ぶ④:シャキール・オニール(シャック)
NBA最高のセンターとの呼び声も高いシャキール・オニール。
並外れた肉体と高い技術を持ち、NBAを4回も制したスーパースターです。
そのポストプレイは”シャックアタック”として恐れられ、あまりの破壊力にNBAのルールを変えてしまうほど。
巨体からは信じられないほどのスピードとジャンプ力を誇り、ドリブルやパスのスキルも非常に高いシャック。
両足でしっかりと着地している点や肘を張ってボールを守っている点、相手に体をぶつけにいく姿勢などはぜひ真似して欲しいと思います。
NBA選手のポストプレイ動画から学ぶ⑤:コービー・ブライアント
マイケル・ジョーダンを思わせるような美しいフェイダウェイ。
ディフェンスの間をくぐり抜ける巧みなステップ。
時にはバックボードを使いディフェンスをあざ笑うかのような狡猾さ。
外からの得点も多いコービーですが、ポストプレイも非常に得意としており、参考になる点も多いでしょう。
体を当てるフリをしてスピンムーブで相手をかわす動きや、左右どちらでもフィニッシュできる高度なスキルは非常に勉強になると思います。
NBAを5回も制した選手というだけあり、マッチアップする相手に応じて巧みに攻め方を変えている様子が動画からも窺い知れるでしょう。
ポイントガードもポストプレイをするべき理由
ポイントガードだからといってポストプレイを避けてはいけません。
あなたのマークマンはインサイドのディフェンスに慣れていない可能性もありますし、ファールがもらえれば儲けもの。
パスの上手いガードの選手がインサイドに入ることで、効果的にパスを散らすことが出来るのも大きなメリット。
インサイドのステップワークは外からのプレイにも確実にプラスになるでしょうし、ポストプレイに取り組まない手は無いのです。
ポストプレイはトラベリングにならないように注意が必要
ローポストのポジション争いやセンターの1対1はファールが多く、それだけ審判からも見られやすいです。
トラベリングも吹かれやすい可能性があるので、両足でしっかりジャンプストップをして、姿勢を低く保ちましょう。
軸足が動く前にボールが手から離れていれば、トラベリングを吹かれる可能性は低いです。
せっかくローポストにボールが入っても、バイオレーションで相手ボールになってしまったらもったいないですからね。
ポストプレイで1対1を仕掛けるタイミング
自分勝手なタイミングでゴール下にアタックしてもポストプレイはうまくいきません。
ローポストから1対1を仕掛けるタイミングについて解説します。
ボールのもらい際にアタックする
相手の守り方にもよりますが、ボールを受けた瞬間は一つの仕掛けるタイミング。
ボールを受けながら脚をリングに向けて引き、両手のパワードリブルで力強くリングに向かう。
ドロップステップとか、縦足とか呼ばれる技術ですが、相手からすると非常に守りにくいです。
まずはもらい際に攻める意識を持ちましょう。
仲間のカッティングに合わせてアタックする
チームのスタイルにもよりますが、インサイドにボールが入った後は中に切れ込むプレイが有効。
リングに近い側からのパスなので取りやすいですし、レイアップにも持ち込みやすいです。
もちろんパスが入らないようなタイミングもありますが、カッティングに合わせてパスフェイクをし、そこから仕掛けるのは有効な方法。
インサイドのディフェンスはカッティングに対して反応する傾向にあるので、良いタイミングで仕掛けることが出来れば簡単に相手を出し抜くことが出来ますよ。
ポストプレイのバリエーションを増やすために
ポストプレイのバリエーションを増やすためには、とにかく練習しかありません。
お手本となる選手の動画を見ながら、ディフェンスがいない状態で動きを再現する。
そしてその動きにゲームの中で挑戦する。
そのように攻撃パターンを増やしていくことで、ポストプレイのバリエーションは必ず増えるはずです。
ただし、ポストプレイのバリエーションに関しては少なくても良いと思います。
得意なパターンを1つか2つ持っておき、その精度を高めたほうが決定力は高まるでしょう。
一番得意な動きと、その動きに対応された場合の動き(カウンタームーブ)を繰り返し練習して下さい。
また、どんなに綺麗に相手をかわすことが出来ても、シュートが決まらなければ意味がありません。
しっかりと決めきることまで意識して、インサイドの得点を増やしていきましょう。
ポストプレイでのフィニッシュは、外からのプレイにも確実にプラスになります。
この記事で紹介した内容を参考にしながら、インサイドでの得点力を磨きましょう!
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